第十三話 『修正会(しゅしょうえ)』岳陽組 大運寺 富田正久 |

第十三話 『修正会(しゅしょうえ)』岳陽組 大運寺 富田正久

 コロナコロナで、月日は流れ、気づけば12月となりました。

 いまだ2020年に、突如現れた新型コロナウイルスの影響が、大きく第三波に突入したともいわれております。

 私ども僧侶やお寺では、新型コロナウイルスへの対応、新しい生活様式への変化に対応をしなくてはいけない、大きな変化の年となりました。

 さて、この年末年始日本では様々な宗教行事が執り行われます。クリスマス、除夜の鐘、初詣など様々な宗教行事がありますが、どの行事も例外なく新型コロナウイルスに対応しなくてはならなくなりました。

あるところではソーシャルディスタンスやフェイスシールド等を用いるなど様々な対策の中、とりおこなわれ、規模を縮小するところ、延期や中止といったところも多く存在しております。

このような有名な行事が多くある年末年始に仏教行事『修正会(しゅしょうえ)』という行事がございます。皆様はこの『修正会』という行事ご存じでしょうか?

下記は浄土宗公式HP(修正会 | 浄土宗【公式WEBサイト】 (jodo.or.jp))より

“修正会とは新しい年の始めにあたり、天下泰平や人々の幸福を祈って行う法要です。「修正」とは、正月に修する法会(ほうえ)、の意味。起源は中国の年始の儀式にあるとされ、日本では平安時代以降から広く行われるようになりました。“とございます。

 修正会は多くの場合、1月1日におこなわれることが多く、その年最初に世の中の平穏と幸福を各寺院のご本尊様、多くの浄土宗寺院の場合では阿弥陀如来様にお願いする法要でございます。

 私のお寺の本尊も阿弥陀様でございます。阿弥陀様は私たちすべての衆生をお救いしてくださる仏様でございます。『観無量寿経』の中に「光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨」という一文がでてまいります。

 「阿弥陀如来の御光はあまねく十方の世界を照らして念仏を唱える衆生を摂取して捨てたまわず。」すなわち阿弥陀様はすべての世界のお念仏を称えるすべての人を助けてくださるのです。

 これはもしも亡くなった際に私たち念仏信者を西方極楽浄土に導きくださるということもありますが、生きて暮らしていく間も常に哀愍護念すなわち護ってくださるということでございます。私たちはお念仏を通して阿弥陀様の温かい護りを受けておるのでございます。

 今年は新型コロナウイルスにより辛いことが多い年であり、心は穏やかな状況ではないかもしれません。
 しかし、新しい年を迎えられたことに感謝し、自己を見直し、阿弥陀様の慈光のもと、阿弥陀様のお救いを信じ、お念仏を称え喜びの日々をおくりましょう。

岳陽組 大運寺 富田正久